「筋トレを始めたいけれど、ジムに通うのはハードルが高い」「自宅でも効果的に鍛えられるのかな?」そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、特別な器具や広いスペースがなくても、自宅で効果的に体を鍛えることは可能です。
この記事では、自宅で簡単に取り組める筋トレメニューを詳しく紹介します。
初心者の方でも安心して始められる基本のエクササイズから、中級者や上級者向けの本格的なトレーニングまで、わかりやすく解説します。
自宅筋トレのメリット
自宅筋トレの最大の魅力は、ジムに通う手間や月額費用をかけずに、手軽に始められることです。
移動時間が不要なため、忙しい日々の中でも効率的にトレーニングを行えます。
また、正しくトレーニングを行うことができれば、高価な器具を揃えなくても、体重を使ったトレーニングや手頃な価格のアイテムで十分効果を実感できます。
自宅での筋トレは、自分のライフスタイルや気分に合わせて自由にスケジュールを組める点も魅力です。
朝の時間を有効活用したり、仕事後のリフレッシュとして行ったり、短時間でも自分に合ったペースで続けられるのが自宅筋トレの大きなメリットです。
自宅というプライベートな空間では、他人の目を気にせず、集中してトレーニングに取り組むことができます。
お気に入りの音楽をかけたり、自分のペースでフォームを確認したりすることで、より効果的な筋トレを楽しむことができます。
自宅での筋トレを始める前に知っておくべきこと
正しいスタートポジションから始める
自宅で筋トレを行う際、最初に注目すべきポイントは、トレーニングを開始する際のフォーム、つまりスタートポジションです。
適切なスタートポジションを取ることで、ターゲットとなる筋肉にしっかり負荷をかけられるだけでなく、怪我のリスクも軽減されます。
逆に、ポジションが崩れていると、狙った筋肉への効果が薄れたり、不必要な部位に負担がかかることがあります。
例えば、腕立て伏せのスタートポジションの基本は以下の通りです。
- 手を肩幅程度に開き、肩の真下に配置する
- 指先をわずかに内側(約20°)に向ける
- 肩をリラックスさせ、首を長く保ち、胸を張る
- 下腹部に力を入れ、腰が浮かないようにする
このフォームを守ることで、肘は自然と体から約60°の角度で動くようになり、効率的に上半身を鍛えられます。
このように、正しいスタートポジションを意識することで、体が自然に効率的な動きをするようになり、効果的に筋肉を鍛えられるようになります。
トレーニング効果を最大限に高めるためには、鏡を活用して自分の姿勢をチェックしたり、スマートフォンで動きを録画して後から確認することを習慣化すると良いでしょう。
単関節運動を激しく行わない
単関節運動とは、名前の通り一つの関節を中心に動作を行い、特定の筋肉を集中的に鍛えるトレーニング方法です。
この種目はアイソレーションエクササイズとも呼ばれ、美しい筋肉のラインを作りたい場合や、弱点部位を強化したいときに効果的です。
ただし、特定の関節や筋肉に負担が集中しやすいため、無理に激しく行うと関節を痛める可能性が高くなります。
自宅での筋トレでは、体全体の筋力や機能的な動きを向上させる多関節運動(コンパウンドエクササイズ)をメインに取り入れることが効果的です。
トレーニング | 部位 | |
---|---|---|
単関節運動 | アームカール | 上腕二頭筋(二の腕の前側) |
レッグエクステンション | 大腿四頭筋(太もも前側) | |
バイセップスリフト | 二の腕の筋肉(上腕二頭筋) | |
フライ | 大胸筋(胸部) | |
多関節運動 | スクワット | 下半身(大腿部、臀部、ハムストリング) |
デッドリフト | 背中(広背筋、ハムストリング)、臀部、大腿部 | |
ベンチプレス | 上半身の筋肉(大胸筋、肩、三頭筋) | |
プルアップ | 背中(広背筋)、上腕二頭筋、体幹 |
単関節運動は、ピンポイントで筋肉を鍛えられる利点がある一方で、全身の筋力バランスが偏りやすくなるリスクがあります。
多関節運動を基本とし、補助的に単関節運動を取り入れることで、身体全体のバランスを保ちながら弱点部位を強化できます。
例えば、スクワットで下半身全体を鍛えつつ、レッグエクステンションで大腿四頭筋を補強するなどの工夫をすると良いでしょう。
「超回復」を理解して適切に休息を取る
トレーニング後に筋肉が回復するためには、48時間ほどの休息が推奨されます。
この間に無理なトレーニングを行うと、オーバートレーニングや怪我のリスクが高まるため注意が必要です。
超回復を理解して適切に休息を取ることは、筋肉の成長や修復において非常に重要です。
筋トレによって傷ついた筋繊維が修復され、以前よりも強くなるプロセスです。このプロセスを最大化するためには、適切な休息が必要です。
さらに、睡眠の質と量も回復には欠かせません。十分な睡眠を確保することで、体の修復がスムーズになります。
また、筋肉の修復には適切な栄養補給も重要です。タンパク質や炭水化物、ビタミンなどが含まれるバランスの取れた食事を心がけることで、超回復が効果的に進みます。
トレーニング後に軽いストレッチやウォーキングを取り入れることで、血流が促進され、回復が早まります。
関連記事:『超回復』を無視すると危険!筋トレ後の適切な休息とは?
自宅で使える筋トレグッズ
筋トレグッズを活用することで、自宅でも効果的かつ継続的にトレーニングを行うことが可能になります。
自分のレベルや目的に合わせて、少しずつ挑戦してみてください。
ヨガマット
ヨガマットは、クッション性に優れており、床の硬さから体を保護してくれる必須アイテムです。
また、滑り止め効果があるため、筋トレやストレッチ、体幹トレーニングを安全かつ快適に行えます。
初心者が自宅でトレーニングを始める際には、まず用意しておきたい基本的なグッズです。
ゴムチューブ(レジスタンスバンド)
ゴムチューブは軽量で扱いやすく、収納にも便利なトレーニンググッズです。
強度に応じた種類が用意されており、初心者から上級者まで幅広く使えます。
特に腕や脚を引き締めるトレーニングに効果的で、全身をバランスよく鍛えるのにも適しています。
バランスボール
初心者にもおすすめのバランスボールは、体幹を鍛えるためのトレーニングに最適です。
座ったり寝転んだりするだけで姿勢改善やバランス能力の向上が期待できます。
また、軽い負荷で行えるため、筋トレに慣れていない方にも安全に取り入れられるアイテムです。
ただし、正しい姿勢を維持しないと、背中や腰に過度な負担をかけてしまい、ケガの原因になります。
使用する際は、背筋を伸ばし、肩をリラックスさせた状態で行い、必要に応じて鏡で姿勢を確認しましょう。
関連記事:自宅で簡単!バランスボールを使った体幹トレーニングメニュー
ダンベル
ダンベルは筋トレの定番アイテムで、腕や肩、胸、脚など全身を鍛えるのに活用できます。
可変式のダンベルなら負荷を調整できるため、トレーニングの進度に応じて柔軟に対応可能です。
ダンベルトレーニングは非常に効果的な筋力トレーニングですが、扱う重量が増すことで関節や筋肉にかかる負担も大きくなります。
まず、正しいフォームを維持することが非常に重要です。特に動作中に無理に重いダンベルを持ち上げようとすると、体勢が崩れやすく、肩や膝、腰に負担がかかりやすくなります。
動作の各段階でフォームを意識し、常に体に合った重量を選びましょう。
腹筋ローラー
腹筋ローラーは小型で省スペースながら、腹筋や体幹を集中的に鍛えられる優れものです。
正しいフォームで使用すれば、腹筋だけでなく腕や背中の筋力強化にもつながります。
ただし、負荷が高いため、初心者はまず基本的な体幹トレーニングで準備を整えてから取り入れるのがおすすめです。
上級者向け筋トレグッズ
これまでにご紹介した自宅用の筋トレグッズに加えて、上級者向けの器具もいくつかご紹介します。
ただし、上級者向けの器具は負荷が高く設定されていることが多いため、誤ったフォームでトレーニングを行うとケガにつながるリスクがあります。
使用する前に基本的なフォームをしっかり習得しましょう。
- メディシンボール
重いボールを持ち上げたり投げたりして使う、全身トレーニング用アイテム。体幹や爆発力の強化に効果的。中級者~上級者が新たな刺激を加えたいときに便利。 - ケトルベル
球体に取っ手がついており、特有の重心で全身運動ができる。筋力だけでなく持久力や心肺機能を鍛えることも可能。上級者向けのトレーニングに最適。 - 懸垂バー
自重トレーニング用のバー。ドアフレームや壁に設置可能。懸垂で背中や腕、肩を集中的に鍛えられる。体重を利用した高強度のトレーニングに最適。 - TRXサスペンショントレーナー
自重を利用した全身トレーニングが可能。柱やドアに取り付けて使う。全身を効率的に鍛えられ、特に体幹やバランス能力を高める効果が高い。 - トレーニングベンチ
本格的なトレーニングが可能な器具。インクライン型など調整可能なものもある。ダンベルやバーベルトレーニング、腹筋運動の補助として使用する上級者向けアイテム。
上級者向けの器具は負荷が高いため、体調が優れないときや疲労が蓄積しているときは使用を控えるか、軽めのトレーニングに切り替えましょう。
また、高負荷のトレーニングを行う前後には、しっかりとウォームアップとクールダウンを行うことで、筋肉や関節を保護し、怪我のリスクを減らします。
自宅でできる筋トレメニュー
自宅でできる筋トレメニューを、鍛えたい部位やトレーニングごとにご紹介します。
腹筋を鍛えるトレーニングメニュー
腹筋というと、仰向けになって膝を立てた状態から、上体を起こして行う筋トレをイメージするかと思います。
実はこの腹筋は腰を痛める方も多く、ご自宅でやる筋トレとしてあまりおすすめできません。
そのため、これから腹筋を鍛えていきたいという方には以下のトレーニングをおすすめしています。
関連記事:腹筋の正しいトレーニング方法とは?自宅やジムでの効果的な筋トレ解説
ニーレイズ(自重)
- 仰向けになり両手は体の横に置いて、足を真っすぐに伸ばします。
- 膝を曲げながら、両膝を胸のほうに持っていきます。
- かかとで円を描くようにして、足をゆっくり伸ばしていきます。
- 地面に軽くとんっと着いたら、今度はかかとで円を描きながら両膝を胸のあたりに戻します。
- 20回を1セットとして、3~5セット行います。
このトレーニングでは、下腹部を中心に鍛えていきます。
腰のあたりに隙間を作ると腰に負荷がかかってしまうため、隙間をしっかり潰した状態で行いましょう。
バランスボールシットアップ(器具)
バランスボールの弾力とカーブを利用することで、腹筋を深く伸ばす動きを加え、より強い負荷をかけられます。
- バランスボールに腰を乗せ、ボールの前側に浅く座ります。
- 膝を曲げ、足裏を床にしっかりとつけて安定させます。両手は真っすぐに伸ばして、手は軽く重ねておきます。
- 上体を後ろに倒し、背中をバランスボールに沿わせるように深く反ります。手は常に目線の先に来るようにします。
- 腹筋を使って上体を引き上げ、ゆっくりと元の姿勢に戻ります。
- この動作を10~15回繰り返します。
腹筋に慣れていない方は、少しの回数でもかなり効果的なトレーニングになります。
腕立て伏せで上半身を効率よく鍛えるメニュー
腕立て伏せ(プッシュアップ)は、主に上半身を中心に複数の筋肉を効果的に鍛えることができるエクササイズです。
バストアップ効果も期待できるため、女性にも人気のある運動です。腕立て伏せでは大胸筋だけでなく、上腕三頭筋も鍛えられるため、二の腕の引き締めやたるみ軽減にも効果的です。
関連記事:【プロ直伝】腕立ての正しいやり方とフォームについて解説
プッシュアップ(自重)
腕立て伏せは胸筋や三頭筋だけでなく、コアや背中の筋肉も同時に使われるため、全身のトーンアップにもつながります。
- 手は肩幅程度に開き、指先はやや内側に向けます。
- 肩をすくめないように注意しながら、首を長く伸ばして胸をしっかり張りましょう。このとき、肩甲骨を軽く寄せるイメージを持つと自然に正しい姿勢が取れます。
- 体全体を一直線に保ったまま、ぐーっと下ろしていきます。
- 動作はゆっくりと行い、胸もしくはお腹のあたりが地面に触れてきたら、元の位置に戻ります。
- 10回から20回を自分のできる範囲までを1セットとして、3~5セット行います。
腰を浮かせないためには、お腹に軽く力を入れることがポイントです。
腰が反ったり丸まったりすると負担が大きくなり、怪我のリスクが高まります。体全体を一直線に保つ意識を忘れないでください。
バランスボールプッシュアップ(器具)
バランスボールを利用して腕立て伏せを行うエクササイズです。
通常のプッシュアップに不安定さを加えることで、上半身だけでなく体幹全体を鍛えることができます。
特に肩、胸、腕の筋肉に加えて、コアの筋肉も強化されるのが特徴です。
- まず、バランスボールの上に手を乗せ、プッシュアップの姿勢を取ります。このとき、腕を肩幅程度に開き、バランスを保つことが重要です。
- そのまま肘を曲げて体を下げ、胸がボールに近づく位置まで移動します。
- ゆっくりと元の姿勢に戻り、この動作を繰り返します。
スクワットで下半身を引き締めるメニュー
スクワットは、太もも、ヒップ、そしてコアの筋肉を同時に鍛えることができる全身運動です。基礎代謝を上げ、脂肪燃焼を促進するため、ダイエットにも効果的です。
スクワットはシンプルなエクササイズですが、正しいフォームで行わなければ効果が半減するだけでなく、怪我のリスクも高まります。
無理をして過度な負荷をかけるよりも、まずは正しいフォームで行うことを優先しましょう。
関連記事:【プロが教える】自宅スクワットの効果的なやり方とトレーニングメニュー4選
ノーマルスクワット(自重)
- 足を肩幅に開いて立ち、つま先は正面ではなく少し外側に向けます。
- 胸をしっかり張って、手は胸の前で交差するのが良いでしょう。
- この状態から、股関節を先に曲げてから膝を曲げていき、ゆっくりとしゃがんでいきます。(いけるところまで)
- 足の裏全体で踏ん張って、立ち上がります。膝が痛くなければ、真っすぐ立つところまで戻って大丈夫です。
腿が床と平行になるまでしゃがむのが理想ですが、まずは深く沈むということをあまり考えすぎずに行うようにしてください。
椅子に深く座るようなイメージでお尻を後ろに引くように行うのがポイントです。
ダンベルワイドスクワット(器具)
ワイドスクワットは、内もも(内転筋)やお尻(大臀筋)を重点的に鍛える種目です。
通常のスクワットよりも足幅を広げて行うのが特徴で、特に下半身の引き締めに効果的です。
- 足を肩幅よりも広めに開き、つま先をやや外側に向けます。通常のスクワットをするときの2倍の足幅、つま先も2倍ほど外側に広げるイメージです。
- 正面を向いて、ダンベルは縦にして、肩側の上部分をしっかり持ちます。
- 姿勢を真っすぐに保ちながら、股関節を先に曲げてから膝を曲げていき、ゆっくりと体を下ろします。
- 足の裏全体で踏ん張って、立ち上がります。
- 10回~15回を目安に3セット行います。
ワイドスクワットは通常のスクワットと違い、前傾になりづらいため腰を痛めにくいトレーニングです。
ヒップアップに効果的なメニュー
ヒップアップ筋トレは、腰回りや骨盤を支える筋肉を強化し、腰痛の予防や改善に効果があります。大臀筋や中臀筋を鍛えることで骨盤が安定し、腰椎への負担が軽減されます。
特に座り仕事が多い現代社会では、お尻の筋肉が衰えやすく、たるみや姿勢の崩れにつながりがちです。
お尻の筋肉は体の中でも特に大きな筋肉群であり、鍛えることで筋肉量が増加するため、全体的に引き締まった見た目になります。
関連記事:自宅でヒップアップに効果的な筋トレ3選!筋トレのポイントや正しいやり方を解説
ブルガリアンスクワット(自重)
今回は、ヒップアップに特化したブルガリアンスクワットをご紹介します。
- 足を乗せる前に、まずは立ち位置を決めます。一度腰かけて左足を伸ばしたら、その伸ばした足の位置からさらに一歩踏み出した場所ががスタート位置になります。
- そのまま立ち上がって、右足は後ろに乗せましょう。足の甲が乗るくらいの位置に乗せてください。
- 両手は自然に下ろした状態にして、姿勢は下を向いて猫背で行います。
- そのまま、お腹と腿をくっつけるようなイメージでしゃがみます。戻るときの足の力の入れ具合は、かかと:つま先=2:1くらいの比重で、もとの位置に戻ります。
- 10回~15回を1セットとして、交互に行います。
通常のブルガリアンスクワットでは、正面を見て姿勢を真っすぐにしながら行います。そのため、「猫背になってはいけない」と教わった方もいらっしゃるでしょう。
今回のようにお尻を鍛えたい場合には、猫背の姿勢で行うのがポイントです。
バランスボールヒップリフト(器具)
バランスボールを利用することで通常のヒップリフトよりも不安定な状態を作り出し、より多くの筋肉を動員できます。
- 仰向けに寝転び、両足をバランスボールの上に乗せます。
- 膝は軽く曲げ、かかとがボールの中央にくるように調整してください。
- 両腕は体の横に伸ばし、手のひらを床に向けて安定させます。
- お尻をゆっくりと持ち上げ、膝から肩まで一直線になるようにします。
- このとき、バランスボールが揺れないように意識しましょう。
- 2~3秒キープした後、ゆっくりとお尻を床に戻します。この動作を10~15回繰り返します。
ヒップアップ効果が期待できるお尻の筋肉(大臀筋)をメインに鍛えることができます。
また、ハムストリングスや体幹部の筋肉も同時に刺激されるため、下半身全体の筋力アップと体幹の安定性向上が得られます。
肩を鍛えるメニュー
肩の筋トレは、腕立てやスクワットのように見た目の印象を大きく変えるだけでなく、日常生活においても重要な役割を果たします。
肩周りの筋肉を鍛えることで、姿勢改善や肩こりの軽減、そして肩関節の安定性を向上させることが可能です。
関連記事:肩に効く筋トレ特別メニュー!メリットと注意点をご紹介
サイドレイズ(自重)
サイドレイズは肩の筋肉(特に三角筋の中部)を鍛える効果的なトレーニングです。
ダンベルを使うと負荷が高いため、初心者の方はまずは素手で正しいフォームを身に付けましょう。
- 足を肩幅くらいに開き、壁に対して骨盤と肩が平行になるように立ちます。
- 軽く正面を見て、手はゆるく握った状態にします。肘は軽く曲げた状態で、腕は体の横にこぶし二個分離した位置まで下ろします。
- 肩甲骨の延長線上を辿って、腕をゆっくりと肩のすこし上まで持ち上げます。体の自然な角度と高さを意識してください。
- 肩の筋肉(特に三角筋中部)にしっかりと負荷がかかっているのを感じながら、ゆっくりと元の位置に戻します。
- 30回を1セットとして行います。疲れてきたな、という程度で止めるようにして、無理をしないようにしましょう。
手を体の横にぺたんとつけてしまうと力が抜けてしまうので、体から離した位置で止めることですこし張力を保ちながら行います。
勢いをつけて行うのではなく、肩の筋肉をしっかりと意識して行うことで、効果が最大限発揮されます
ダンベルショルダープレス(器具)
ダンベルショルダープレスは、肩(主に三角筋)を重点的に鍛えるトレーニングで、二の腕や体幹の安定にも効果があります。バランス感覚を養うのにも役立ちます。
- 両手にダンベルを持ち、肩の高さで構えます。手のひらは正面を向けても、自分側(ニュートラルグリップ)でも構いません。
- 足を肩幅程度に開き、安定した姿勢を取ります。背筋をまっすぐ伸ばし、胸を張ります。
- 肩と腕を使って、ダンベルを頭上に向かって押し上げます。
- 10回~15回を目安に3セット行います。
背中を鍛えるエクササイズ
広背筋や僧帽筋が発達することで、肩幅が広く見え、ウエストが引き締まった印象を与えるため、美しい後ろ姿を目指す方に特におすすめです。
ウエストの引き締めと同時に行うと、引き締まったプロポーションやウエストの細さ、そして健康的な体型を実現でき、外見的にも自信を高める要素が多く含まれています。
関連記事:自宅でできる背中の筋トレ!コツと注意点について解説
リバースプランク(自重)
背中や体幹を鍛えるエクササイズで、特に背中、腰、腹筋、肩を効果的に強化します。手を伸ばすリバースプランクよりも肘に体重を乗せるため、負荷が少し軽減され、初心者でも行いやすいバリエーションです。
- 床に仰向けに寝転がり、肘を肩の下に置きます。両肘と前腕を床につけて、体を支える準備をします。
- ふっと腰を持ち上げ、浮かせるようなイメージで維持します。腰を反りすぎないように注意し、お腹にしっかりと力を入れましょう。
- この姿勢を30秒〜1分間キープします。余裕があれば、時間を徐々に増やしていきます。
- ゆっくりと腰を下ろし、リラックスします。
腰が反ったり肩が丸まったりしないように注意しましょう。腹筋と背中の筋肉を使って、体を安定させます。
肘をついたリバースプランクは、体幹を鍛えながら、背中や腰の筋肉にもアプローチする優れたエクササイズです。
ダンベルベントオーバーロウ(器具)
ダンベルベントオーバーロウは、背中全体(広背筋や僧帽筋)、肩の後部、さらに腕の筋肉(上腕二頭筋)を鍛えるエクササイズです。
フォームを意識して行うことで効果を最大化し、怪我を防ぐことができます。
- 両手にダンベルを持ち、足を肩幅程度に開いて立ちます。膝を軽く曲げ、股関節を曲げて上半身を前傾させます。
- 背中をまっすぐに保ち、視線はやや前方に向けます。上体の角度は地面と約45度が目安です。
- 両腕を自然に垂らした状態から、肘を後方に引きながらダンベルを持ち上げます。
- 肩甲骨を寄せるような意識で動作を行い、ダンベルを腰に近い位置まで引き上げます。肘は体側を通るように動かしましょう。
- 10回~15回を目安に3セット行います。
背中を丸めないようにし、腰に負担がかからないよう注意してください。
重量を無理に増やさず、フォームを優先して動作を行いましょう。
初心者に自宅の筋トレをおすすめしない理由
初心者に自宅での筋トレをおすすめしない理由は、主に以下の3つの要因に起因します。
それぞれが、自宅で筋トレを始める際のリスクや課題を含んでおり、これらを克服するためには適切なサポートが必要です。
正しいフォームの習得が難しい
初心者が自宅で筋トレを始めると、正しいフォームを理解しないまま運動を行う可能性が高まります。
筋トレでは、特定の筋肉に負荷を集中させる正確な動作が求められますが、誤ったフォームで続けると、効果が得られないばかりか、関節や筋肉に余計な負担をかけ、怪我のリスクが高まります。
トレーナーの指導がない環境では、フォームの確認が難しく、不適切な動作を無意識に繰り返すことが多いです。
正しいフォームや負荷調整、モチベーション維持の課題をクリアするためには、プロのサポートを受けられるパーソナルトレーニングがおすすめです。
パーソナルトレーニングでは、トレーナーが一人ひとりの体の状態や動きを細かくチェックし、適切な指導を行います。これにより、初心者でも安心して正しいフォームを身につけることができます。
適切な負荷調整が難しい
初心者にとって、筋トレの負荷を適切に調整することも課題の一つです。
自宅にはジムのような設備がないため、重量や負荷を細かく調整するのが難しく、トレーニングの効果を十分に得られないことがあります。
軽すぎる負荷では筋肉に刺激が足りず、逆に重すぎる負荷ではケガの原因になりかねません。
特に、自宅で使えるトレーニング器具の種類や品質に制限がある場合、負荷を細かく調整するのが難しく、結果としてトレーニングの効果が半減してしまうことがあります。
モチベーションを維持しにくい
自宅での筋トレは、ジムのような専用のトレーニング環境とは異なり、集中力を維持しにくい傾向があります。
家事や仕事、スマホの通知などの誘惑に気を取られ、運動に取り組む時間や意欲が削がれることが少なくありません。
また、自宅での筋トレは自分ひとりでトレーニングプランを考え、実行する必要があります。
そのため、進捗を客観的に確認するのは困難で、運動に慣れていない初心者ほど、途中で挫折してしまうケースが多いです。
特に、成果がなかなか現れない時期には、「このままで本当に良いのか」と不安になり、トレーニングを続ける意欲が低下してしまうことがあります。
自宅での正しい筋トレで理想の体を手に入れよう!
今回は、自宅での筋トレにおける大切なポイントについてお伝えしました。
自宅で使える筋トレグッズは以下のとおりです。
- ヨガマット
- ゴムチューブ(レジスタンスバンド)
- バランスボール
- ダンベル
- 腹筋ローラー
まずは気軽に自宅で始めることで、トレーニングの習慣を身につけるのがおすすめです。しかし、より効果を高めたい場合は、やはりパーソナルジムの利用を検討してみると良いでしょう。
もし、パーソナルジムを検討されるならAtelier Reve 藤が丘の体験トレーニングをご利用ください。
私、プロトレーナーりゅうけんが、本気で向き合い全身全霊でサポートさせていただきます。